東北での演奏~子どもに向けた演奏は難しいね~

【福島・宮城】

中国から帰ってきて、8/21-8/23に東北に行ってました。
こちら、2年目で去年も呼んでいただきました。
前回は子ども食堂での演奏だったのですが、今回は子ども食堂(宮城)に引き続き、障がい者就労支援施設(福島)と温泉施設(宮城)の3カ所。
音響設備が整っていないので、こちらで持ち運びです。
路上ライブ時代に使っていたアンプをキャリーに詰め込み、ヨイショっと声が出るほど重くなったキャリーをせっせと東北まで運びます。
今回の旅で、ヨイショが口癖になりました。
椅子から立つ時も、座る時もヨイショって言ってしまいます。
僕の声帯はお爺さんのようです。
僕ほど身軽なパフォーマーはなかなかいないので、久々の荷物運びは一苦労。
よくマジシャンさんや他のパフォーマーさんとコラボさせていただくことが多いので、大荷物の大変さが身に染みて今回感じました。
普段はインコが手に乗ってくる時くらいしか重さを感じないので、重い荷物を持つことは大変なんだなぁと、ぬるま湯に浸かっていたことを実感。
40グラムしかないうちのインコちゃんが、1グラム単位での体重変動がわかるくらい、繊細かつ自堕落な腕になってしまっております。
さて、肝心な演奏はというと、
子ども食堂「さんまのWa」さんに去年も引き続きお世話になりました。
去年の演奏の様子はyoutubeにまとめましたので、お時間ある方は見てみてください。こちら
子どもさんの前で演奏することは僕自身苦手で、どう楽しませれば良いのか、なかなか苦戦するのです。
今まで大人にばかり媚びてきた弊害でしょうか。
ジブリやディズニーの曲を中心に演奏し、子どもも知っているであろう選曲を選びました。
間にアイスブレイク的に中国で買ったお土産のプレゼントじゃんけんコーナーを設けました。
嬉しいことか、寂しいことか、このコーナーが一番盛り上がりました。
勝ったのは一番最初に入場してくれた小学生のお姉ちゃん。
早くから来てくれてた子が勝って、嬉しかったですね。
しかし、妹の嫉妬の対象になり、姉妹喧嘩が勃発。
「なんでー!うわーん!」
と、泣きじゃくる妹。
そりゃそうです。
僕も子どもの頃、弟だけが何かをもらっていたら嫉妬したものです。
中国で買った変面人形のプレゼントは、僕の演奏よりも本人たちの胸に深く刻まれたでしょう。
そんな僕も、齢27歳ですが、変面人形に嫉妬しました。
悔しい。
なんとも色々ありましたが、楽しんでくれればそれで良いのです。
温泉施設での演奏もその流れで無事終わり、楽しい演奏日でした。
翌日は障がい者就労支援施設「工房もくもく」さんでの演奏。
障がい者就労支援施設で働かれてる方たちへ向けての演奏です。
場所は福島県相馬市。
東日本大震災で被害を被った代表的な土地です。
街並みはとても綺麗で、ぱっと見復興がかなり進んだ様子でした。
しかし、原子力発電所の汚染水や土壌問題などが風評被害などで今でも取り沙汰されてる場所です。
就労している方々は、障害を持っておられますが、それぞれが生き生きと、楽しそうに就労に励んでおられました。
僕も見習うことばかりです。
いざ演奏が始まると、リクエストなんかもいただいて、とっても集中して演奏を聴いて下さりました。
手笛の魅力は、"誰にでも可能性のある音楽である"ということが大きいと自負しております。
なので、是非とも皆さんにも挑戦して一つの楽しみにもなったら良いな、なんて思いで演奏してました。
みな素直なので、一緒に手笛に挑戦してくれたり、歌のプレゼントをしてくれたりと、嬉しい嬉しい時間でした。
帰りに、福島で採れた海鮮丼をご馳走になり、満足満足の時間でした。
桃が名産ということで、大きな桃もいただきました。
宮城、福島で採れた海産物や野菜を打ち上げでたらふくいただきました。
本当に美味しいです。
是非皆さんも一度ご賞味ください。
(お通しでウニが出てきたことにはビビりました。)
汚染水問題の懸念の声をよくニュースで聞きますが、そんなものは風評被害でしかありません。
気にすることがあるとすれば、海の幸が美味しすぎて痛風に苦しむ羽目になることくらいでしょう。
今回は3カ所で演奏をした東北での出演。
今回お仕事を下さったのは、半崎美子さんがお好きな一個人の方(遠藤さん)です。
個人の方が僕の演奏を気に入って下さって、半崎さんのラジオで紹介してくださったことをキッカケに知ってくださって呼んでいただきました。
本当にありがとうございます。
半崎さんにも御礼のお手紙を書こう。
交通費とギャランティを合わせると結構な額なのです。
申し訳なさと嬉しさでいっぱいの東北出演。
他にもたくさんの方々にお世話になりました。
また来年も呼んでいただけると嬉しいです。
僕も来年28歳。
子どもたちから「お兄ちゃん」から、「おっちゃん」と呼ばれる年齢にもなってくるのでしょうか。
きっとどんな誹謗中傷よりも心に突き刺さることでしょう。
そういった意味では来年が怖い。
プレゼントもたくさんいただきました。
遠藤さんのお財布事情にとても負担をかけているので、たくさんこれから活躍して恩返しをしていかねばなと思っているこの頃です。