地方ミュージシャンが夢を掲げて東京に上京する時代は終わった?
「東京に上京します!」
というのは冗談です。僕は福岡が大好きですので。笑
地方で活動していると、1年に何度か地方のミュージシャン(&表現者全般)がそんな投稿をしているのを見かけます。
ボーッとTwitterを見ていたら、そんなミュージシャンが今日たまたまお見かけしたので、自分なりに考えてみました。
令和の時代でも上京は最善手なのか?
地方で路上ライブのミュージシャンやライブハウスで活動するバンドマンにとって、
なんとなく憧れる<東京>という響き。
僕はよく高校時代に学校終わりに路上ライブに通っていました。今から10年前くらいの話です。
当時福岡で活躍していたミュージシャンは、現在では何をしているんだろう。と、検索をしてみました。
まぁ、かなりの数が東京に上京していたんですね。
夢破れて福岡に戻ってきた人もいれば、今でも細々と活動していたり。
福岡であれだけブイブイ云わせていたのに、東京では活躍できなかった姿を目の当たりにしました。
売れるのって本当に一握りで難しいんだな。
令和と平成のミュージシャンの在り方の違い
僕が路上ライブに通っていた頃は、SNSといえばTwitterが主流で、あとは、ガラケーのブログ「魔法のiらんど」とか「アメブロ」とか、そんなところで活動を発信するしか無かったような気がします。
10年前でこれですからね。
(昭和〜平成中期までのミュージシャンはどうなってんだ。)
そんな時代だったからこそ、東京に行って、大手の事務所に所属して晴れて"メジャーデビュー!"
みたいなルートが既定路線だった気がします。
大手事務所バックアップの元、テレビやラジオに露出したり、CM楽曲で使ってもらったり。
→そうして、知名度を獲得してライブの集客に繋げる。
有名になる=成功=音楽で飯が食える
そんな考えが、ミュージシャン界隈、いや、一般にも浸透しているように感じます。
SNS時代の到来
一昔前と、今の違いはなんといってもSNSの発展でしょう。
ここ数年でミュージシャンの活動の幅ややり方というのが劇的に変わりました。
インスタグラムとTikTok、Youtubeの台頭
僕が活動を開始した8年前は、まだインスタグラムは一般的で無かったし、TikTokに至っては存在もしなかったです。
Youtubeがようやく皆に見られ始めた、そんな感じかな?
そんな時代でした。
そこから、数年であっという間に、世の中に浸透していきました。
それにより、個人で何かを発信するハードルが劇的に下がりました。
電車に乗れば、新聞ではなく、おじさんでさえYoutubeやインスタを見てます。
視聴者がとても多いので、必然と多くの方の目に自分の作品を見ていただく機会が増えます。
僕はコンスタントに動画を毎日アップロードしており、ここ一年頑張っただけで
インスタグラムは2.3万人 TikTokは4.1万人のフォロワーがいます。
そこから仕事に繋がることも稀にあります。
時代の変化
・昔⇨自分の作品を自己発信する機会そのものがかなり少なかった。
そのため、大手の事務所の宣伝力が必須だった。(東京に行くことが近道)
・今⇨いつでもどこでも自分の作品を簡単に多くの方に見ていただける。
個人が発信力、影響力を持てるようになった。(地方でもOK)
そんな時代の変化を感じます。
結論
東京に行く選択肢の他、地方でも全国的に名前を売ることができる。
夢を掴む術が増えた。
という風に僕は思います。
確かに、今でも東京に夢を持って上京するミュージシャンは多いです。
今でも「東京でメジャーデビューできると良いね!」なんて
言葉をかけられることも多々です。
しかし、選択肢が増えた今、東京に固執する必要は全く無くなったという風に感じます。
むしろ、SNSで名をあげて、東京、ないし世界に「呼ばれてゲストとして行く」
という流れが理想ではないでしょうか?
SNSの発展とともに、発信のハードルが下がり、発信者が増えたのも事実。
故に、競争が激しくなっているとも考えられますね。
"SNSドリーム"とも揶揄されることが多いですが、そうやって夢を掴む方法が確立された今、
東京で活動することは、
"「マスト」に近い形"から"選択肢のひとつ"
になってるのではないでしょうか?