フォロワーインスタ2.5万人、TIKTOK6万人。それでもライブには人が来ない理由。

SNSフォロワーの純度

急になんだ!と思うかもしれませんが、動画を毎日投稿して一定数フォロワーを獲得した僕に言える実体験をシェアしたいと思います。

自己表現をする者にとって、誰もが一度は切望する、"インフルエンサー的な立ち位置"

所謂「数字を持つ」ということに関して、本当に意味があるのか、疑問を投じたい。

 

手笛奏者なかしま拓はインスタグラムのフォロワー2.5万人。

TIKTOKのフォロワー6.4万人。

毎日動画を投稿している結果だ。

数字だけ見ると、「ちょっとは認知されている音楽家」という風に映るかもしれない。

フォロワーを増やせば、ライブやイベントにお客さんがたくさん来て、有名にもなれて得じゃん!

 

なんて思って2年間ほど必死に動画をアップし続けた。

しかし、実際に蓋をあけてみると、全くといっていいほど変化が無い。

フォロワー=ファンという図式では無いことがハッキリ分かった。

 

ただただフォロワーが増えても、投稿への"いいね数"は全然増えない。

コメントの数も少ないのである。

フォロワーとしての純度が低いということだ。

 

誰かにとって<なんとなく見たことある人>にはなれているのかもしれないが、

<応援したいアーティスト>という風には思われていないのだろう。

-通りすがりのコンテンツ-の一つになってしまっている。

 

フォロワーが増えてもライブに来ない理由は?

今は時代柄、表に出る人間にとってほぼ必須と言って良いほど必要な要素とされるSNS。

"バズ"を狙う方法レクチャー!

なんて動画が流行っているくらいだ。

物珍しいことをやると、確かに人の目にはついてバズって一時的にフォロワーは増えるかもしれない。

しかし、視聴者にとって一時的な関心なだけであって、"応援しよう"とまでなる人は限りなく少ない。

(実際6万人もフォロワーがいて、街中で声をかけられることはほぼ無い。)

 

知っている⇨興味がある⇨好きだ⇨応援しよう!

と、段階を踏む必要がある。

 

バズよりも共感

音楽家の私の観点からすると、応援者が増えて集客に繋がらないとSNSのフォロワーがいくら増えても意味がないと考える。

一時的なバズを狙うのも"アリ"なのかもしれないが、通りすがりのコンテンツとして終わらせるのでは無く、"自分"という存在に興味を持ってもらう施策が必要だと考える。

 

そのためには、芸を見せるだけではなく、そのタレント当人の人間性にスポットを当てて表現をし、芸と人間の両面を知ってもらうことが良いのではないだろうか。

 

どれだけフォロワーが増えようが、結局のところ、ライブに毎回来てくれる方は知人であったり、昔から応援してくれているファンだ。

重要なのは、フォロワーの数ではなく、その人間性まで理解して応援をしてくれる、

アーティストのアイデンティティまで理解してくれる絆の固いファン

なのではないだろうか。

 

僕の実体験で得た学びというのは、SNSは「フォロワーを稼ぐツール」でなく、

数は少なくても良いから心から応援してくれるファンとの「関係性を育てる場」

なのではないだろうか。

 

まとめ

フォロワーが多い=人気者 という時代では無い。

本当に大事なのは、「自分の作るものを愛してくれて、応援してくれる人」を一人ずつ作っていくことに限る。

SNSはそのきっかけの一つに過ぎないと思う。

 

数字に振り回されず、身近な存在でいてくれる方を大事に。

自分の本当に発信したいことを発信して、そこに"共感"してくれる人を増やすこと。

フォロワーは数ではなくて、純度だと思う。

フォロワー数という幻想から解き放たれよう。

 

それが愛される人間、ましてや人気者になる一番の近道でしょう。