『アポロシアター出演』part.2 〜予選編〜
さて、前回に引き続き、アポロシアター出演に関してまた話していこうかと思います!
アポロシアター予選
アポロシアター予選当日
アポロシアターの予選があるという情報だけは知っていたので、とりあえず会場に行ってみる。
時刻まだなんとAM4:00
並んだ順にパフォーマンスということだったので、念には念をということで、めちゃくちゃ早く並ぶ。
すると、もうこの時間からちらほら並んでる方もいて、13番のリストバンドを貰った。
(前日から並ぶ人もいるようで、僕が行った時はベッドみたいなものを持ち込んで路上で寝ながら待機してる人もいた笑)
ひゃ〜凄い
みんなこれに懸けて来ているんだなぁ
サブウェイを買って食べながら待っていると、だんだん空も明るく☀️
日本人の姿もちらほらと
日本で有名な「友近890」さんや、作曲で有名な「しほり」さんの姿も!
流石アポロシアター
レベルが高い人が多い
AM10:00あたりになると、アポロシアターのドアが開き、中に通される。
階段を上がると、予選会場のステージが見えた。
審査員は二人。おじいちゃんが一人とKathyというアポロシアターのプロデューサー
緊迫感漂う会場
皆、緊張しているような空気感だった。
持ち時間は一人90秒という前情報の元、その尺のオケを日本で作って行った。
90秒のためにアメリカに来たって考えると恐ろしいw
一通り説明が終わり、ステージ開始!(英語分からなさすぎて何も理解できなかったw)
さて、トップバッターは小学生?くらいの男の子二人組
歌いながら踊る、スター性の溢れたクオリティの高いパフォーマンスだった。
アクロバットで本当に小学生か!?って感じ
1分半のパフォーマンス終了後、Kathyが男の子たちを呼び、合格を告げる。
『いきなり!?』
1組目から合格。
それほど合格は難しくはないのかな?という印象を受けた。が。。。
続々とパフォーマンスが進み...
2番目の方〜12番目の方まで全て落ちた...
歌やダンスがほとんどだった🎤
そして、ほとんどの方が90秒もパフォーマンスできないまま、「finish」と途中終了が告げられる・・・
これがアメリカか・・・なんて思っているうちに僕の出番がやって来た
ドキドキだし、アウェーだから緊張したなあ
選んだ曲はTEDxHakataでも演奏した、僕の魂の曲『The Rose』
オケは、日本人の心を表したような構成にした。
鈴の音や虫笛の音を入れ、尺八のようなフレーズを吹く。
そこからThe Roseに入るという構成。
衣装も着物。
『和』で攻めた。
最初の鈴の音&虫笛のパートがかなり間延びするので、そこで止められなければ勝ちだって思って臨んだ。
演奏が始まると、最初は審査員も険しい表情。
でも、それが前振りになって、The Roseに入ると、雲間から光が射すように一気に会場が暖まった。
自分でもびっくりするほどの拍手もいただき、結果合格!
めちゃ嬉しかった!一瞬何が起こったのか分からなかった(笑)
Kathyに英語で話しかけられ、なんと言っているか分からなかったけど合格したんだってことだけは伝わった。
お世話になった日本人の方々は不合格だったようで、皆の思いも背負って頑張らなきゃって強く思ったよね。
予選が終わり
予選が終わったその足で、ブルックリン橋へ向かった。
晴れ晴れした気持ちで渡るブルックリン橋は気持ちよかったな♩
ちっちゃくだけど、自由の女神も見えた🗽
そして、アポロシアターからのメールが来た。
書いてあった文章は
『アポロシアターアマチュアナイトが26日に決まったよ!来てね!』
え・・・・
4日後じゃん・・・
やばいやばいやばい
オケも何もない曲も決まってない!
そして、4日後は帰る日じゃん!
本当に焦りました
アポロシアターに出ることが最優先だったから、飛行機もキャンセル(T T)
急遽飛行機の手配も、し直し。笑
合計で30万円吹っ飛びましたw
めちゃ痛い
もうね、山あり谷ありすぎ(^^;;
曲も悩み尽くした
とっさに頭に出てきた曲は「my heart will go on」
タイタニックのあの名曲
アポロシアターに来る人が喜びそうな、コッテコテに盛り上がる歌。
アポロシアターは誰もが楽しめる、所謂「盛り上がる曲」というのが好まれるらしい
アポロバンドがバックで演奏することも可能だよってことだったから、「my heart~演奏させてくれ」ってメールしたら却下された。笑
予選の時に演奏した「The Rose」をKathyがえらく気に入ったらしく、またその曲を演奏してくれとのこと。
「The Rose」はアメリカンエンターテインメントに合うか不安だったので、できれば他の曲でいきたかった。
だけど、揉めてもしょうがないからThe Roseを演奏することになった。
(こんな感じで、パフォーマンスしたい曲を拒否されることはたまにあるらしい)
そして、和のテイストで攻めるのであれば、アポロバンドを使うわけにはいかなかったので、急遽日本にいるプロデューサーの長井計さんにお願いして、本番の尺3分のオケを作ってもらった。
曲は決まったけれども、戦略がまだ無かったので一人でずっと悩んだ。
悩み倒したけど結論が出なかったから、長井さんに相談
困った時にも頼りになる長井計さん笑
急遽電話であ〜したらいいこ〜したらいいと戦略を立てた。
結論、今回も和のテイストで演奏。
以前より作り込んでいった。
お囃子の掛け声を入れたオケ。
『イヨォ〜ッ』みたいなフレーズから入る。
ちょっとアメリカ人には分かりずらいと思うけど、緊張の緩和を狙う。
緊張の緩和といっても、今回は逆かも 最初に緩和させて、一気に畳み掛ける感じ。
最初のお囃子の時点でブーイング喰らう可能性もあるのだが、一か八かの賭けにでた。
(※アポロシアターは観客のブーイングで途中退場させられることが多々ある。)
着物を着るということで、作法も勉強し、臨んだ。
アポロシアターは皆のパフォーマンスの最後に観客の声援の大きさを機械で測って、その大きさで順位が決まる。
だから、最初は笑われてもいいから、インパクトを残すことを一番に考えた構成にした。
出場順なんかも勝敗に大きく影響されるらしく、後半にパフォーマンスすればするほど印象が強いから有利らしい
こんなことを考えながら、本番までの4日間を過ごした。
〜〜〜次回の『アポロシアター本戦まで』に続く〜〜〜
次回の記事はコチラ→
『アポロシアター出演』part.3 〜もう一回観光編→アポロシアター本戦当日まで〜 - なかしま拓の記録